今回は「好きの窓」の名前の由来について。
この場所の名前を何にしようと考える。
簡単に言えば、「自分の、誰かの好きをひとつでも増やす」ことが私のやりたいことなわけだけれど、しっかり名前をつけないときっとどこかで迷子になると思った。
迷子になっても目印になるような名前をつけたい。
私のやりたいことは、例えるとなんだろう。
その言葉を見ただけでなんとなくわかるように、すでに存在する名詞を当てはめてみる。
引き出し、棚、箱
なんとなく近いと思ったのは、開く動作を思い浮かべる名詞たち。
でもこれらはいつもどこかに隠れていたり、すでに持ってるものを開けるみたいでなんか違う。
じゃあドア、いや扉?
これも開けて何かと出会わせてくれるような気がする名詞。
なんだけど、その先に何があるかわからない怖さや、開けてしまったらそのまま進むしか選択肢がないような強制感を感じてしまう。
私のやりたいことはそうじゃない。
自分の新しい”好き”を見つける。発見する。
見える世界を広げる。増やす。深める。繋げる。
でも無理はしなくていい。
様子を伺ってからでもいいし、「あ〜こんな感じか。なんか思ってたのと違うからいいや」と閉じてしまってもいい。
その時の気分によって開けたり閉じたりできるもの。
…
窓はどうだろう。
光を、外の空気や音、匂いをほどよく内側へ取り込む窓。
「あ!」と思った。直感的に近いと思った。
どうしてもひとりになりたいときはカーテンを閉めて真っ暗にするように、自分の心の状態によって取り込む量を調整できる、いつでも自分が決定権を持っている心地よさ。
そして、そこから見える景色に興味が持てたら実際に外に飛び出せてしまう距離感もちょうどいい。
そうだ、これだ。窓が1番しっくりくる。
窓から差し込む光が多ければ多いほど、部屋が明るくなるように、心に差し込む光もひとつよりはきっと多い方がいいはず。
そんな窓を、窓から見える景色を、
少しでも増やしたい。
そんな想いを込めて「好きの窓」という名前にしました。
この場所がたくさんの”好き”に繋がる窓で、ギュウギュウになったらいいな。
まだまだ手さぐりな状態ですが、好きなもの、ことを言葉にして届けられるよう、努めたいと思います。
あなたのタイミングで、いつでも覗きにきてください。